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表計算からシステムへ· 全7回中の第2回

ファイルの棚卸し:どのスプレッドシートが本当のシステムなのか

要点

どんな移行の前にも、会社が実際に頼っているファイルはどれかを知る必要があります。重要だと思い込んでいるファイルではありません。多くの会社には何十ものシートがありますが、業務を支えているのは一つか二つで、残りはコピー、レポート、下書きです。「スプレッドシートからシステムへ」第二回では、本当の記録システムを浮かび上がらせる三つの質問を紹介し、最後に一つの成果物で締めくくります。ファイル名、担当者、それに依存しているもの、バックアップの有無を記した一枚のリストです。

Origamiチーム

編集チーム · · 7分で読めます

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ファイルの棚卸し:どのスプレッドシートが本当のシステムなのか

第一回では、ファイルが限界を超えたことを示す五つのサインを挙げ、一つのファイルを対象にした五分間の演習で締めくくりました。実践された方は、いま一つのファイルについて書き出した答えをお持ちのはずです。今回はその演習を会社全体に広げます。どんな移行でも最も高くつく失敗は、移行の最中ではなくその前に起きるからです。間違ったファイルから始めてしまうことです。

理由は、あなたがシステムだと思っているものが、必ずしもあなたのシステムではないからです。公式のファイルがあります。書式が整い、承認され、会議で見せられるものです。そしてもう一つ、見た目はずっと劣るものの、誰かが毎朝開いて一日中作業し、あなたの意思決定の根拠となる数字が生まれるファイルがあります。後者こそが、誰もそう呼んだことがなくても、本当の記録システムです。今回の目的は、それを見つけることです。

そもそもなぜファイルは増えるのか

ある朝、会社には四十のシートが必要だと決める人はいません。数が増えるのは、新しいシートがどれも、作られた時点では最も手っ取り早い解決策だったからです。ある部署はメインのファイルにない項目が必要になり、横に小さなファイルを作りました。誰かが他の人の邪魔をせずに作業する必要があり、コピーを取りました。経営陣が別の形式のレポートを求め、他の二つのファイルからデータを引くファイルが作られました。一つひとつの判断は妥当です。しかしその総和は、誰も描いたことのない地図になります。

そして増え方が少しずつなので、会社もどのファイルがどのファイルにデータを渡しているのかを少しずつ見失っていきます。月次レポートが、担当者が何か月も前に更新をやめたシートからデータを引いていたり、二つのファイルが同じデータを持ち、各部署が自分のコピーしか更新していなかったりすることに気づきます。こうした目に見えないつながりがあるからこそ、棚卸しは単なる事務的な整理ではなく、飛ばせない工程なのです。

本当のシステムを浮かび上がらせる三つの質問

社内のすべてのファイルを網羅的に洗い出す必要はありません。仕事を支えているファイルと、そのコピーを抱えているだけのファイルは、三つの質問で切り分けられます。

  • 今日失われたら、明日の仕事が止まるファイルはどれか?これは棚卸し全体で最も強力な質問です。表向きの重要度ではなく、依存の度合いを測るからです。業務の言葉で問いかけてください。明日出社してそのファイルが消えていたら、それでも入荷、出荷、請求、顧客への回答ができるだろうか。答えを「できない」にするファイルはごくわずかです。そしてそれこそがあなたのシステムです。
  • 誰が毎日開いているか?月に一度開かれるファイルはレポートです。毎朝開かれ、一日の進行に合わせて書き込まれるファイルは業務記録です。毎日使われているという頻度は、そのファイルがプロセスの説明ではなく、プロセスそのものの一部になったことを示す最も確かな指標です。
  • 他のファイルの土台になっているファイルはどれか?流れの向きをたどってください。このファイルの数字はどこから来て、どこへ行くのか。他の三つのファイルにデータを渡しているファイルは情報源であり、その中の誤りは表に出る前に三倍に増幅されます。何にもデータを渡さず、どこからもデータを受け取らないファイルは、移行ではなく廃止の有力候補です。

三つの質問を当てはめてください。ただし、一人で答えを出さないでください。実際にそのファイルで作業している人に聞くことです。答えを知っているのは、ファイルを開く人であって、そのレポートを受け取る人ではありません。おそらく存在すら知らなかったファイルに出会うことになり、それが最も重要な発見の一つになるでしょう。

棚卸しでよく見つかるもの

棚卸しはリストを生み出すだけではありません。理由もわからないまま抱えてきた問題を説明してくれます。よくある発見は次の四つです。

  • 公式ファイルは実際に使われているファイルではない。丁寧に作られた承認済みのテンプレートは放置され、チームは実際の仕事の進め方に合った、もっと簡単な個人用コピーで作業しています。これは不正ではなく情報です。公式テンプレートが実際のプロセスと合っておらず、プロセスが勝ったということです。
  • 同じデータが二か所にある。同じ顧客リストや価格表が二つのファイルにあり、各部署がそれぞれ自分のものを更新しています。第一回で取り上げた、誰に聞くかで数字が変わる現象の直接の原因がこれです。長続きする解決策は、すべてのデータに書き込む場所をちょうど一か所だけ設けることで、誰もが見られる一つの情報源の背景にある原則です。
  • 今も時間を奪い続ける死んだファイル。二年間、毎週更新されてきたのに誰も読んでいないシートです。移行も改善もしないでください。誰が使っているかを尋ね、答えが返ってこなければ二週間止めてみて、誰かが問い合わせてくるかを見てください。
  • ファイルの外に保存された意味。一人にしかわからないコードが入ったステータスという名の列や、何も書かれていないのに至急を意味する色付きの行です。データはあっても、その意味はデータの中にありません。これが次回のテーマです。

Origami の視点

私たちはサウジアラビアの企業向けにシステムを構築するテクノロジー企業です。この種のプロジェクトで最初にお願いするのは、文書化された要件定義書ではなく、ファイルそのものです。乱雑さも、非表示の列も、例外も、すべてそのままの状態で。なぜなら、ファイルは会社が実際にどう動いているかを記録しており、文書はどう動くべきかを記録しているにすぎず、その二つのずれこそがプロジェクトの失敗する場所だからです。

私たちが推奨する順序は、ツールや範囲についてのいかなる決定よりも前に棚卸しを行うことです。重要なファイルがちょうど二つだとわかっている会社と、四十のファイルすべてを移す必要があると思い込んでいる会社とでは、まったく違う判断を下すことになり、その差はプロジェクトの範囲と期間に表れます。だからこそ私たちのサービスは、代わりを設計する前に、まず今あるものを読み解くことから始まります。データ移行と変革マネジメントについて述べたシステム導入を成功させる方法で示したのと同じ考え方です。

成果物:一枚のリスト

一枚の紙も生み出さない棚卸しは当てになりません。成果物は一ページ以内の表一つにまとめ、重要なファイルごとに四つの列だけを設けてください。

  • ファイル。実際の名前と実際の保存場所です。誰のパソコンか、どの共有フォルダか、どのアカウントか。保存場所を正確に書き出すこと自体が、多くを気づかせてくれる演習です。
  • 担当者。部署ではなく、名前のわかる一人の人です。一人の名前が見つからなければ、そのファイルには担当者がいないということであり、記録する価値のある発見です。
  • それに依存しているもの。そのファイルが止まったらどの業務が止まるのか、どのファイルやレポートがそこからデータを引いているのか。この列が、第四回で移行の順序を決めることになります。
  • バックアップの有無。はっきりと答えてください。ある(自動)、ある(手動で、名前のわかる人が実施)、またはない。答えが同じパソコン上のコピーであれば、それはバックアップとは見なしません。

このリストの行数が、今後のあらゆる移行の規模を決めます。そしてそれは通常、予想よりはるかに少なくなります。二つの特徴を併せ持つファイル、つまりそれがなければ仕事が止まり、しかもバックアップがないファイルは、他のどんな計画とも関係なく最優先事項です。そして何も依存していないファイルは、そもそも移す価値がありません。それを知るだけで、作業の半分が省けます。

次回以降

どのファイルがシステムなのかはわかりました。次は、それを移せる状態にしなければなりません。次回は移行前のデータクレンジングを取り上げます。同じ相手が別の名前で登録された重複、混在する日付形式、テキストとして保存された数値、そして誰も意味を知らない列です。土台にするルールは、色や誰かの頭の中に保存されている意味は、移行前にすべて文字で書かれた項目にしなければならない、というものです。その後、業務を止めずに続けられる移行の順序、続いて権限、さらにレポートへと進み、最後は移行後の最初の三十日で締めくくります。

出典

  • #テクノロジーを最大限に活用する
  • #スプレッドシートからシステムへ
  • #データ管理
  • #デジタルトランスフォーメーション

よくある質問

システムがないのに「本当のシステム」とはどういう意味ですか?

本当の記録システムとは、公式に承認されたファイルではなく、日々の業務が実際に依存しているファイルのことです。三つの質問で見分けられます。今日失われたら明日の仕事は止まるか、誰が毎日開いて書き込んでいるか、他のファイルやレポートがその上に作られているか。三つすべてに「はい」と答えるファイルが、誰もシステムと呼んだことがなくても、あなたの業務記録です。

棚卸しリストには何個のファイルを載せるべきですか?

重要なファイルに絞ってください。中規模の会社なら、通常は両手で数えられるほどの少数です。目的はすべてのファイルを一覧にすることではなく、仕事を支えているものを特定することです。何も依存しておらず、何にもデータを渡していないファイルは、移行リストではなく、廃止またはアーカイブ用の別リストに載せます。

棚卸しを飛ばしてすぐに移行を始めてはいけないのはなぜですか?

棚卸しをせずに移行すると、最も重要なファイルではなく最も目立つファイルから始めてしまいがちだからです。その結果、仕事の一部は移っても業務の中核は元の場所に残り、システムとファイルを際限なく並行して運用することになります。棚卸しはファイル間の依存関係も明らかにします。それこそが正しい移行の順序を決め、移行中に仕事が止まるのを防ぐものです。

重要なファイルに、はっきりした担当者が一人もいない場合はどうすればよいですか?

その事実をそのままリストに記録してください。責任を持つ担当者が一人もいないことは、棚卸しで得られる最も重要な発見だからです。すぐに取るべき行動は、移行やシステムの話をする前に、そのファイルを特定の人に割り当て、その人のパソコン以外の場所にバックアップがあることを確認することです。仕事が依存しているのに担当者もバックアップもないファイルは、リストの中で最もリスクの高いものです。

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